悪徳業者の実態

悪質な業者の実態

近年、探偵業者についても法整備を受けることとなり、悪徳業者の対策に行政が乗り出しました。

(一社)日本調査業協会への苦情の内容や福岡県警の探偵業ご担当官の講義を聞きますところ、探偵業法施工前に存在していた悪質業者は減少傾向にあると感じられるところであり、現在、問題とされるのは悪質な業者と感じられます。
探偵業の協会に非加盟のもぐりの探偵事務所は、訓練も講習も受けておらず、高額をもらい受けながら質の悪い調査を提供し、苦情が後を絶たないとの実状を耳にします。特定の業者がそうしたトラブルを繰り返しているようであり、大変残念なことです。

  1. 調査を依頼したが「浮気は無かった。」と口で言うばかりで報告書が貰えない。
  2. 調査後に追加料金として法外な金額を請求された。
  3. 1週間の調査依頼で100万円請求され、結果は5ページの文書と地図のコピーが渡されただけだった。
  4. 調査中に判明した事実を元に脅された。

こうした悪いイメージが、探偵事務所への依頼を躊躇させる原因となっているようです。
インターネットの普及などにより、消費者の選択肢が増え、又、正しい知識を持つことによって、こうした被害は少なくなってはいるようですが、はたして、依頼するにあたって問題の無い探偵社であるのかの判断や、又、探偵社のレベルや質をどう見るべきなのでしょうか。

悪徳業者の見分け方

調査会社をお探しの際、以下のような場合は注意が必要です

1.調査料金が、異常に安い。異常に高い。

調査料金が異常に安い場合、「安ければ安いほど良いじゃないか。」と云うご意見もあるでしょう。
しかし、問題は中身が重要となります。
「1日の調査が3万円だと聞き依頼したら、最終的には高額を請求された。」
「1週間で15万円と聞き依頼したが、写真も無く、ただ地図のようなものを渡された。」
ご依頼者からご提示頂いた例として、ある調査会社の報告書では、文章ではどのように動いたかが記載されているものの、人や車の写真も1日分程度で、直接現地に行くこと無く、機械で位置を確認し、地図に打ち出して報告書されていた事があり、浮気は無かったと結論付けられていました。証拠写真が無ければ、どうやって浮気があったのか証明するのでしょうか。

お考え頂きたいのですが、1日の調査が3万円であったとして、調査員の交代など入れば、人件費すら捻出できず、そもそも会社が成り立つはずがありません。
「安ければそれなり」どころか、最低の報告書が手元に来る場合もあり、そうなればお金をただ失ったでけになりかねません。
言われたままに依頼するのでは無く、契約内容は勿論、調査方法もきちんと確認・理解し依頼することが大事となります。
不自然な低料金に注意しましょう。

又、調査料金が異常に高い場合、はたして妥当なものか注意して契約しなければなりません。
調査会社は依頼を受けなければ成り立ちません。大手業者の多くでは、タウンページ広告に年間何千万円も支払っているところも少なくありません。
タウンページの料金は、地域にもよりますが、見開き一面の広告で500万円程度、半ページで250万円程度すると言います。
こうした広告費が調査料金にはね返って、高額となるのです。
浮気調査の結果がきちんと示され、きちんと調査され、その会社の調査技術によって適正に調査された報告書を渡してくれる安心できる会社を選び、その上でできるだけ調査費用の安い会社へ依頼されるのが一番の安価となるでしょう。

2.成功報酬制の実状。

調査結果の成果に対する成功報酬であれば、表面上問題は無いでしょう。
しかし、実際に調査を実行し、人件費や交通費を費やしながら、浮気の事実が無い場合、調査料金を受け取らないで、会社経営が成り立つのでしょうか。
勿論、誠実に成功報酬に取り組む業者もいるのですが、単なる客寄せとして悪用している業者もいるはずです。
調査結果として、「浮気の事実は無かった。」しかし、「尾行は完全に成し遂げた。」ので、成功報酬を頂きますと云うのでは、契約内容によっては大変高額となる場合もあるでしょう。
安く利用したいと云う心のスキを突いてだまされぬようご注意下さい。

3.事務所への訪問を拒否。

探偵事務所へ電話し、「事務所に相談にうかがいたい。」と伝えると、「相談員がそちらにうかがいます。」 または、「相談室が来客で埋まっているので近くの喫茶店でお話ししましょう。」と言われる場合があります。
探偵事務所に訪問する約束になっていても、当日になって来社をキャンセルされるとなれば、事務所に訪問されたくない理由があると思われても仕方ありません。

4.見せかけだけの全国組織。

全国組織であると見せかけて、実際は事務所が無いのに、提携先の地方の探偵事務所を、自社の支店のように見せ掛けたり、合同で事務所を開設していると称する探偵社もあるようです。
そうなれば誰に調査依頼したのか見当も付きません。
こうした、調査よりも営業専門の探偵社に、責任の所在もハッキリせず、あなたは信頼してご依頼できますか?

5.調査依頼を強要。

「よく考えてからあらためてご連絡しますね。」というあなたの返事を聞いた探偵社の相談員は、どう対処するのでしょうか。
「今、しないと手遅れになるわよ。」「お金の問題ではないはずよ。」などと、顔を真っ赤に歪めて慌てて依頼をうながす事もあるでしょう。
又、「忙しい中来たのだから依頼してもらわなければ困る。」と強要する業者もいると聞きます。
そうした業者に限って、きちんとした浮気調査の内容説明や実施日数、時間などの内訳、調査方法の詳しい説明などが無く、そのまま不審におもいながら依頼し、本当に調査をしたのかと疑問を持たせるような結果報告でクレームとなっている例が多いようです。
疑問があれば納得行くまでたずね、業者任せにしないようにご注意すれば、問題は回避できるはずです。

6.調査能力や機材。

調査の結果は、同じスチュエーションで調査した場合、調査員の力量と、調査機材の性能、情報収集能力によって大きく差が出てきます。
市販のビデオカメラのみを使用している探偵社もありますが、深夜に車内で接触している場合、映像を撮影する場合、市販のカメラでは撮影困難です。
機材の用意は、探偵事務所によってさまざまですが、調査報告書のサンプルや、特殊機材などでの撮影例など提示を受け、最低限の機材は所有している事を確認されてみてはいかがでしょうか。

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