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福岡県に住む50歳代の主婦。結婚28年目のご夫婦。
依頼人は、結婚後、夫との間に3名の子供を産うけ、既に育て上げ自適な生活を営む主婦である。
最近の夫婦関係は、可も無く不可も無くと言ったところではあったが、月に1度の映画鑑賞デートもかかさぬ程度の交流もあり、冷え切っている状況には無かった。
夫の仕事については、銀行を定年退職し、現在は銀行の取引先に取締役として就任、待遇も良く報酬も得ていた。
そうした中、「夫が会社に出勤していないようだ。」と他の元銀行仲間の妻より聞き、真面目な夫が何をしているのかと気がかりとなり、近時のため息をつく姿やボーッとした様子から女性問題も推測された。
依頼人の指示により、週の初めとなる月曜日に出勤しない事が多いと主婦仲間より情報を得て、同曜日に素行調査の実行となった。
対象者である夫は、車にて出掛けるととある公園に向かい、停車した。
女性との接触が懸念されるため、配意していた処、本人は、車輌より降りる事も無く、シートを倒して寝始めて、新聞等を広げている。
昼には妻の弁当を車内できちんと食事し、後、夕方となるが、市内を徘徊する程度で帰宅した。
本人の警戒を考慮し、再度、依頼人指定の曜日に数回実施するものの、殆どが変わらぬ行動であった為、依頼人に報告し終了となった。
後日、依頼人へ本人の様子を尋ねたところ、依頼人は、その後本人の様子が気に掛かり、本人へ直接尋ねたところ、勤務先に出勤したく無いと云うのが理由であったと云う。
銀行とは畑が違い、取締役として就任はしたものの、銀行からの少量の発注以外に取引先も無く、期待に応えられぬ状況に嫌気が差し、又、職員の冷たい視線もあり、ストレスから欠勤がちとなったとの事であった。
○○銀行優秀な人物でしたが、畑が違えば苦しいものなのですね、と依頼人により安堵とも不安とも取れる内容が語られた。
本ページは、あくまでも対応事例をご紹介しているものであり、ご依頼者感情を煽るものではございません。